夕暮れに感じる実り(2025年10月31日)
10月31日 メンタルウェルネス 一日一話 仕事を終えて帰るころ、空は美しい茜色に染まっておりました。 街路樹の葉はすっかり色づき、風に揺れながら、道をやわらかく照らしております。 その光景を眺めておりますと、ふと一年の終わりが少しずつ近づいていることを感じました。 思い返せば、日々の忙しさに追われながらも、いくつもの小さな挑戦があり、人との出会いもありました。 「やり遂げた」という大きな成果はなくとも、「続けてきた」という事実が、何よりも尊く、誇らしく思えるものでございます。 成長というものは、決して華やかな瞬間の中にあるのではありません。 むしろ、日々の地道な積み重ねの中にこそ、真の実りが育っていくのだと思うのです。 夕暮れの光が街を包み、オレンジ色のやさしさが心の奥を静かに照らしてくれる。 その中で「今日も一日よう頑張った」と、自らに声をかけてみる。 その小さな満足と安らぎこそ、心の実りでありましょう。 夜風が少し冷たく感じる帰り道、私はそっと微笑みました。 “続ける”という営みの中に、人生の温もりと希望がある。 そのことを、秋の夕暮れがやさしく教えてくれたのであります。 31 October Mental Wellness One Thought for the Day As I left work, the sky was glowing a deep crimson. The trees along the street had turned their full autumn colours, their leaves swaying gently in the breeze and casting a warm light upon the path. Looking up at the evening sky, I felt the quiet approach of year’s end. In the busyness of each day, there had been many small challenges, many encounters — moments that may have seemed ordinary at the time. Yet now, I find pride not in ...